凶暴な人食いワニは子煩悩?
凶暴な人食いワニは子煩悩?
ナイルワニは凶暴な人喰いワニとして知られていています。
実際、その生息地のほとんどが人間の生活域と近接しているため、人間が襲われるケースは少なくありません。ナイルと名前に入っているとおり、ナイル川のあるアフリカ大陸に生息している大型のワニです。
体長が4メートルにも5メートルにもなるため、間近で見たらなお一層大きく見えると思います。
ナイルワニは無差別に何でも食べる習性があります。肉食で大型の哺乳類も襲われることがあります。気性も荒いとされています。
この恐ろしいワニにはめずらしい性質があります。
それは親ワニが子ワニの世話をよくすることということです。
多くの爬虫類は産卵すると卵を放置するのに対し、ナイルワニのメスとオスは孵化するまで巣を熱心に守ります(ナショナルジオグラフィック「動物図鑑」より)。そして子ワニが生まれた後も近くで過ごし、1年ほどの間成長を見守ります。
凶暴で気性が荒いとされているナイルワニですが、意外なことに実は子煩悩であるということです。