地球温暖化によりウミガメは絶滅する?
地球温暖化によりウミガメは絶滅する?
ウミガメの性別は、なんと産まれたときの砂浜の温度で決まります。
29度が境になるとされ、その温度より低いとオスになり、高いとメスになります。
日本の場合、ウミガメの産卵時期は5月~8月とも5月~9月とも言われています。
東京にいると5月の朝晩はまだかなり涼しいです。しかし、沖縄や小笠原諸島などでは5月を過ぎればかなりの暖かさです。
ですから、この29℃を境としてオスとメスの区別がなされてきたというのは、ちょうど均衡がとれていたということになります。うまい具合にオスとメスの数の均衡が取れていました。
ところが、最近は地球温暖化により砂浜の温度が高くなりすぎ、メスばかり産まれるという問題が起きています。
この問題はすでにオーストラリアで顕在化しています。
オーストラリアのグレートバリアリーフ北部では、産まれるアオウミガメの99%がメスになっているという報告が上がっています。このままオスが減っていくとメスだらけになってしまい、産卵ができなくなってしまいます。そのため、ウミガメはこのまま地球温暖化が進むと絶滅の危険があるとも言われています。