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アホウドリは本当にアホな鳥?

 
 

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アホウドリは本当にアホな鳥? 

 
アホウドリの名前の由来について気になったことはありませんか?
まさか「アホ」な鳥でアホウドリと名付けられたと思っていませんか?
 
実は、本当にその通りで、アホな鳥なのでアホウドリとなりました。
ではどうアホなのか?
 
その理由は人間が近づいても逃げもせず、すぐ捕まってしまうから。人間に対して警戒心が全くなく、人間が近づいても悠然としています。
 
そのせいで19世紀後半には乱獲され、その羽毛が世界に輸出されました。
昔は野生の獲物を捕獲したのち自家消費という形で食肉にしたり、その毛皮は上着やマフラーに加工されて利用されてきました。それは、人間が生きていくためであり、肉を摂取した後も肉以外の皮も有効活用されてきました。
 
しかし、18世紀後半から19世紀前半にかけて起こった産業革命などにより、モノの大量生産が可能になりました。あわせて、この時代以降、人間は生活が豊かになり収入を余暇やファッションを回すことができるようになっていきます。
 
毛皮のコートやマフラーは高級ということもあり、高く売れました。また、牛レザーやワニ革、ヘビ皮のハンドバックも高級品ということで女性の憧れとなります。
 
鳥の羽毛に関しても上着の中に織り込むと暖かいということで人気になり、羽毛布団も高く売れました。高く売れる高級品を販売する側は、どんどん仕入れて売れば大儲けができます。
そうやって20世紀に入ると絶滅したり絶滅危惧種に指定される生き物がどんどん増えていきました。
 
日本に生息するアホウドリに関しても20世紀半ばには一度絶滅したと言われていましたが、保護活動が実り現在では少しずつ数が増えています。
 

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