ウミタナゴは魚なのに卵を産まない?
ウミタナゴは魚なのに卵を産まない?
淡水に済む魚にタナゴという魚がいます。ウミタナゴは、このタナゴに似ているということでウミタナゴという名前が付けられたといわれています。
しかし、実はこの2つは全然違う魚でして、タナゴはコイの仲間、ウミタナゴはスズキの仲間になります。
ウミタナゴは卵胎生の生き物としてよく名前が上がります。
卵胎生とは、卵がお母さんのお腹の中で孵化しある程度の大きさになるまでお腹の中で赤ちゃんが守られるというもの。
多くの魚では非常に多くの卵が海の中に放出され、生き残る確率は極端に低くなります。海中では捕食されてしまう確率が高く生存確率が非常に低いため、多くの魚は多くの卵を産むことで生存競争に負けずに生き残っているといえます。
しかし、このウミタナゴではお母さんのお腹から出てきた段階ですでに5~7cm程度まで成長しており、ここまで大きくなると外敵なら逃れられるほど自在に泳ぐことができます。
それゆえ、魚類の中では産み付けられる卵の数が極めて少ないにもかかわらず、生き残れていることになります。